M-1グランプリ2004・「Mの軌跡-アンタッチャブル編・第四回」

ラストです。

(山崎・山 柴田・柴)

今年のM-1に向けて相方にこれだけは言いたい一言は?


柴 じゃあ僕から……。今年、M−1で山崎さんにやって欲しい事はこれですね

(フリップに)

 

    はっきり
    しゃべって
    ほしい    

         

山 あぁ〜
柴  山崎さんが何を喋ってるのか、全くわからない時があるんです
山 まだ多少、フランス訛りが抜けてないところがあるからね
柴 フランス訛りじゃなくて。どこ訛りかもわからない
  噛んでるわけでもなく、覚えてないわけでもない、何言ってるのかわからない
山 未確認……
柴 あれはホンットに辛いです。僕は一応ネタが判ってますから、
  「なんとかじゃない  んだからっ!」って突っ込むんですけれど、お客さんは   「あ、そう言ってたんだ」  って僕に言われた事で気が付くワケですよ。
  お笑いは現象ですよね?そういうのが二、三箇所ありますんで
  ウけるウけないはどうでもイイです。はっきり喋ってくれれば一番いいです。
  そうしたら、満足できますからね。これが一番初めにやって欲しいことですね
山 うんうんうんうん(頷き)
  じゃあ、わたくし……。今年のM−1というよりは、「今後」やって頂きたいことは、

   ツッコんでくれ
   るのは、ありがた
   いけど、あまりおこ
       らないでね

柴 どえ?どういうことですか?
山 やっぱり基本的に怒られるのが嫌いなんですよ
柴 もうだから、こういうのが許せないワケですよ、僕は。
  この「ら」?こんなとこにある点をみた事がないんです。
これ、カタカナの「ブ」ですよ。マズイですって。
  ( 「ら」の上の点の部分と中心が離れており、「づ」にも見える)
  こういうとこですよ
あ、こういう風に怒らないで欲しいってこと?
山 そうなんですよ〜。あんま怒られたくないじゃないですすか、イイ年こいて
柴 あぁ、そうか〜
山 ホントに怒ってたんじゃないかと思ちゃいますんで
柴 ホントに怒ってますよ?だから
山 家、帰っていっつも心配でビクビクしながら寝てるんで 
柴 いや、ありますよ。これ(山崎のフリップ)一個みただけで、
  まず収まりが悪いでしょ?まず(一番最後の文字「ね」がフリップから三分の一近くはみ出している)「ら」ありえないでしょ?
  こんな長い文章を書くのに、(一文字目の)「ツ」をこのサイズで書いちゃった
 (最後の「ね」の約三倍の大きさ)
  こ〜〜いうのが許せないんですよ!
山 まぁまぁまぁ、あんまりね、怒られると怖いんで
  出来ればね、「なんでだよ!」とかいうよりは「なんで言っちゃったのかな〜」とか言って貰ったほうが。今後はね
柴 ウけない、ウけない!
  これ、もう「ありがた」(次の行に)「い」とか。こっち(同じ行)でイイじゃん!
  こういうのがイカンですよ。いっぱいありますよ


山 仲良くやっていきたい、やっぱ僕は
柴 あぁ、仲良くはやっていきたい。これは世直しみたいなもんだからね?
  ちゃんとして欲しいから言ってるワケだから、これは。
山 僕の理想はやっぱ「なあなあ」よ
柴 一番イイね!なぁなぁが一番いい
山 なぁなぁな関係
柴 「なんでだよ〜」とか言っててお客さんが笑ってくれるのが一番いい
山 「おめぇ間違ってんじゃねぇかよ〜」て
柴 「お前間違ってんじゃねぇかよマジで」とか言ってて笑ってくれるのが一番いいですね
お客さんもなぁなぁな目で見てくれるとイイですね、僕らの事
山 内輪な感じでね
柴 「またやってるよ」ぐらいで
山 これをね、念頭に掲げて頑張りましょうよ、お互い


M−1グランプリ2004に向けての抱負は?


山 そうですね
柴 そうだな〜
山 やっぱりあの、決勝には残りたいよね?
柴 欲を言えばだよね
山 欲を言えば。(カメラに向かって)「欲を言えば」ですよ、ホントに
柴 欲を言えばというより、行かせて頂きたい。
山 んで、出来れば……1000万……
柴 言っちゃっていいのかな?そんなこと
山 ね〜
柴 貰いたい、というか見てみたい。
山 更に欲を言えば、その1000万のやっぱその割合が3(柴田):7(山崎)……
柴 そりゃあ言いすぎでしょうよ、ちょっと
山 それが理想かなぁ〜
柴 それは無理ですよ、その理想は叶わないですよ
山 そこまで言っちゃうとアレですけど、僕は個人的にやっぱり……

(記者)貰ったなんに使いますかね?

山 あぁ1000万!いやでも、考えちゃいますとね〜プレッシャーになりますよね〜
  一回欲しいと思っちゃうと
  でもやっぱあれでしょうね〜、僕ら専用のセンターマイクを買ったりしてさ
柴 絶対買わない
山 自分でこう持ってくんの、ね。ダイヤが入った……
柴 無駄遣いしないじゃない、俺?
山 ああ〜(頷き)
柴 だから、すげぇ無駄遣いしますよ
山 ああ〜〜(頷き)
柴 まぁだから、全然お酒も飲めないけど、呑みにいっちゃいますね
  んで、二万まで。ズバ〜ンと出しちゃうますね。ボ〜ンいっちゃうね。一滴も呑ま  ないよ?
山 太っ腹だね〜。二万いっちゃう?
柴 ボコ〜ンと。あとは貯金。あとは貯金
山 ホントに奢りませんからね、ホントに奢りませんからね!
柴 奢るじゃねぇかよっ!!奢るじゃねぇかよ、お前
山 いいじゃん、いいじゃん
  拾ってますから、返却口とか、チェックしてますから
柴 あははははははっ
山 マジですよ?これマジですからね、皆さん。ホントに
柴 (笑)やったことない
山 それで、幾らか見つけてるのが凄い
  それを貯金してたもんね、この間。返却口のお金を貯金してたからね、凄いよね〜
柴 お金は大事ですからね
山 見習いたいよ、やっぱ
  僕は自分専用のマイク……僕らの顔が付いてんの
柴 ん?
山 センターマイクの横に、木彫りの
柴 面白くないよ、そんなの嫌だよ、絶対(笑)
山 取り合えず……頑張ります!!
柴 そうですね、それが一番です