笑わず嫌い王(前半戦)


収穫だったと思ったのは『とろサーモン』。
過去に『M-1』の予選やら『オールザッツ』やらで数回観た時もあの「スカシ漫才」だったのですが、その時は「演技してますよ感」が強すぎ(に感じ)て、あんまし受け入れられなかったのですが、この日はナチュラルに「いじめっ子といじめられっ子」な関係をみせてくれて感心しました。
南海キャンディーズ』もそうですが、大先輩である『ナインティナイン』の前・全国放送のゴールデンの番組で、ほとんど露出のない結成二年の新人さん達が素をみせずに堂々キャラを通しているのは凄いんじゃないかと。現代っ子は肝据わってるのか。
漫才しか観たことないので、以前やってらした「かなりシュール」だというコントが凄く興味深いです。



バッファロー吾郎』(あと『ケンドーコバヤシ』やら『笑い飯』)の評価で「女性ウケが全くない」という評価は、今のお笑い環境からは外してるんじゃないかと、『大人の時間』や『D関西』、彼等のトークショーの女性層を鑑み思います。しかし、日本の全体を見渡し統計すれば、やはり仰る通りかもしれず、自分(とその周囲)がマイナーなのかと少し遠い目をしました。


それはともかく。


彼等の凄さ(希少さ)が、あんな短時間で知らしめることなど不可能ですし*1、確固たる地位を大阪で築いている彼等ですから「今更、全国で売れようとは思っていない」とご本人もファン*2も苦笑して(または余裕で)いるのかもしれません。
ですが、ワタシはやはり、残念だったな、とは思わなくもなかったです。あれが彼等らしいといえば彼等らしいのでしょうけれど。
「こんなに凄い人達がまだいるんだぞ」と言うと宗教染みていてイヤンですが、やはり「面白い人達」に売れて欲しいので。
「売れると消費され尽くされ忙しすぎて面白さが損なわれる」と売れる(露出が多くなる)ことに否定的な面も確かにありますが、後続の為にももう少し全国にも行ってくれれば、と勝手に思ってます。
まぁ、彼等がTV番組等にバンバン出演するところなんて想像も出来ないのは確かですがね。

*1:ネタ後、岡村さんが「ホンマに凄い人達なんですよ」と真顔で言ってたのが印象的

*2:彼等、特に竹若さんのことは大好きなんですが、自分は「ファン」というほどではないんで