そんなワケで、アンタッチャブルのこと


先日の内村プロデュースSPを視聴しまして、ちょっとした感動を得てしまったので、ひどく偏った番組感想。


番組内容としましては、最近頭角を表している若手芸人達の「出る杭を打ちまくる」ということで、アンタッチャブルの他には波多陽区さん、パペットマペットさん、マイケルさん、等が内Pメンバー(打ちまくり隊)に打たれておりました

そんなワケで、まずは最初の餌食、アンタッチャブルのいる人力舎へと向かう一同。

おぎやはぎ」「アンジャッシュ」「アンタッチャブル」「北陽」「ドランクドラゴン」という、お正月番組にも引っ張りだこの人気芸人サン達を要する芸能プロダクションが入ってるとはとても思えない、隣は暖簾がかかった定食屋さん(たぶん)、3Fが事務所、4FがスクールJCA(持ちビルでもないんかい)な小さなビルに潜入した打ちまくり隊は、JCA生に相手に「お笑い講義」をするアンタッチャブルを発見。
「テンションイズビューティフル」
「長い物には巻かれろ」
「有田さんに如何に好かれるかが大事」
という、ある意味、どんな社会にも役立ちそうなアンタッチャブル先生の講義内容であります。

内村さんが「お前達、最近グっときてるだろ」と言うと「いやいやいやっ!!」とスイッチONで、張り声合わせて否定する二人に、「それが鼻につくんだよっ!」と内村さんのマジ言葉。

これまたこじんまりした事務所(そこで働いていた社員さんは次期社長さんを含めて三名のみ)に移動したメンバーが、偶然見つけた履歴書(マジもんかどうかは判りませんが)には、今とはまるで別人の、シャープでちょっと日焼けした男優風味の山崎さん、育ちが良さそうな「池田幸雄」(by大竹さん)な柴田さんのお写真が!


更に、タイミング良く見付けた8年前のライブビデオ(「人力舎パワー」http://www.enterbrain.co.jp/jp/p_pickup/2004/jinrikisha_dvd/収録)には、それぞれ衣装も普通、柴田さんに至ってはキチンとボタンを留めて眼鏡もかけていないという爽やか風味、そして何より、ほとんど動かず、冷めた表情に時折ニヒルな笑みを浮かべてボケる山崎さんに、「ハイテンション芸じゃないじゃん!」と一同の総ツッコミが。
「あれが本来のお前なんじゃいの?」と吹き荒れる捏造疑惑。


同BOOKに収録されていたインタビューで、「なんでコイツこんなに暗いんだろうかと思った」と柴田さんに言わしめた時期ではないんかと推測するのですが、そんな方がどこをどうしてこうなったのか、興味は尽きない所ではあります。


閑話休題


打ちまくり隊が「若手芸人の得意分野で勝負!」という事で、アンタッチャブルのフィールドである(?)「ヨイショ」で対決する、略してY-1グランプリが開催。

まずは「さまぁ〜ず」との対決。
いきなり「宜しくお願いしますっ!」と土下座する先制攻撃、「とにかく面白い!」と褒め殺す二人に勝負を忘れてちょっと嬉しそうな「さまぁ〜ず」のお二人でしたが、内村Pに怒られ、「雰囲気があるよね〜」とアバウトな三村さんの攻撃(笑)。
ですが、

「柴田がイイ立ち位置を掴んだ。本来ならやり難いはずなのに、『待つ』事が出来るようになった」


という三村さんと大竹さんの真面目なお褒めの言葉には、思わずホロリ。イイ先輩だな〜。


まぁ、そんな攻撃も「それは三村さんを見習ったからです!」と即座に返されちゃいましたが。(「俺、待ててねぇよ」と呟く三村さんに、『自覚アリ』のテロップが(笑)


結果はアンタッチャブルの圧勝。
「隙がないんですよ。凄すぎですよ」と大竹さんと三村さんの感嘆の声。



お次は「TIM」と「ふかわりょう」という同門対決。
すかさず柴田さん「平成の名勝負来た!」いや、もう凄いな、この勢いは。


「裸一貫で戦ってきましたよね」「一人で戦ってきた方が凄い」「育ちがいいよ」とグタグタな褒め合いが展開される中、目を瞑ってウンウン頷く聞き役ゴルゴおじさんに一同笑。


セミファイナルは「ふかわりょう」対「アンタッチャブル

「(開始早々)まずは一勝、おめでとうございまずっ!」「世界があってふかわさんがあるんじゃないっ!ふかわさんがあって世界があるんだっ!」「シュールの神様です!シュール神社ですよっ!参拝、参拝!!」「僕達もシュールになりますように!」(と二人ユニゾンで鐘を鳴らして拝む)
一瞬たりとも止まらない怒涛の攻撃にふかわさん手も足も出ず。
内村さんの「お前らダチョウ倶楽部に似て来たな」とのお言葉に思わず頷き。その「お笑い界のマナカナ」な合わせ技は、彼等の確実な武器となっておりますよね、最近。

ふかわさん「凄すぎですよ」大竹さん「入る隙がないだろ?」と、またしても感心されるお二人。

こんな風に褒めて頂けるのはファンとして、とても嬉しいですね。
「ヨイショなんかで感心されても……」と思われるかもしれませんが、この『隙がない』という言葉は凄い褒め言葉だと思うのです。
しかも、これが先輩芸人さんからのものであり、上記の言葉に含まれていたのは「感心」よりも「驚愕」だったので、なおさら。(三村さんは「鳥肌が立った」とまで仰られました)


極論かもしれませんが、それは相手のフィールドだったとはいえ、「アンタッチャブル」が作る「場」を崩せなかった(割り込めなかった)、ともいえるのではないかと。
これは、お笑い芸人として、TVタレントとして、物凄い事だと思うんですが、いかがなものですかね?(聞くな)


またしても閑話休題


最後にヨイショなんてほとんどみせた事のない内村プロデューサーとの対決。

「内村さんは神話の動物だと思っていた。そしたら、こうしていらっしゃったんですね〜」と適当山崎さんに、「こんな芸風はどこにもない!俺はアンタッチャブルになりたかった。いや、踏まれたい!」と別の方向に行く内村さん。思わず三村さんレフェリーストップ。

「本当は(先程のビデオのような)尖った姿が本来なのに、それを隠している山崎、そして、それをフォローする柴田もカッコイイ!」と流石(?)は内村P、良い攻撃です。
しかし、なぜかまた「だから、そんなアンタッチャブルに踏まれたい!!」とまたもや間違った方向に行かれるプロデューサーだったのですが、山崎さんの「でもね、内村さんに言われたら踏みたくなってくるのが不思議です」と力技の返しで逆襲。
山崎さん「親になって欲しいです!養子に入りたい!!」
内村さん「アンタッチャブルを生みたい!」
山崎さん「内村さんに抱かれたいです!!」
内村さん「刺されたい!殴られたい!!」山崎さん「内村さんなら何人でも生みますよ!!」

激しい攻防の末、結果はアンタッチャブルの勝利。


敗北した内村さん「本当の目的は人力舎の営業妨害!後ろにいた(美人)経理さん、笑っていて、さっきから仕事になってないだろう!」
三村さんに「営業全部20円だぞ」といわれ「ええ〜っ!!!安いっ、安いですよっ!!」と騒ぐ山崎さんでしたが、
柴田さん「でも、20円でも貰えたらイイよね〜」(すかさず)山崎さん「まぁね〜」と頷き合い、『王者の貫禄』とのテロップ。




あ〜〜、また、求められないなっげぇもんを書いてしまったですよ。
同じ芸人さんたちにこうやって「認められる」のが、嬉しくて、つい……。


あと、追記としまして、アンタッチャブル観察マニア(だから何時からそんなモンに)としては、最後の内村さんとの対決では、山崎さんばかりが出て柴田さんが前に出なくなったこと、最初の土下座やらふかわさんへの「まずは一勝おめでとうございます!」やら参拝やらは柴田さんきっかけだった事やらに、チェック入った事を記しておきます。

いや、まぁ、本当に蛇足なんですがね。